海の恵みを活かし、
“小さな幸せ”を届ける缶詰づくりの想い

株式会社髙木商店

海の恵みを活かし、<br>“小さな幸せ”を届ける缶詰づくりの想い

銚子漁港・波崎漁港から車で10分ほどの場所に本社工場を構える株式会社髙木商店は、昭和初期に創業。みりん干しの加工などから始まり、1956年に冷凍部門を立ち上げ、翌年法人化。1961年からは缶詰製造も開始し、現在はサバ・イワシ・サンマなどの缶詰や冷凍品を製造しています。缶詰と冷凍の両事業を持ち、魚のサイズに応じた使い分けや柔軟な買付が可能な体制が強みです。

寒いわしなど素材にこだわった缶詰

髙木商店の商品として注目を集めているのが、「寒いわし水煮」シリーズ。地元である波崎港又は銚子港に水揚げされるいわしの内、脂が乗り美味しい秋冬に水揚げされる寒いわしのみを原料に使用した、素材にこだわった逸品です。
その他にも、旬のいわしの旨みと梅酢のさっぱりとした酸味が絶妙に調和した「いわし梅酢煮」も、食卓に彩りを添える一品として好評です。どの商品も、魚の素材と加工技術の高さが際立つ、髙木商店ブランドならではの味わいです。

技術と柔軟性で、変化する時代に対応

2011年の震災では、工場のある茨城県神栖市も大きな被害を受けましたが、地元企業の協力を得て、震災からわずか3日後に缶詰製造を再開。全国へ支援物資として出荷を行いました。『困っている方の助けになれば』『おいしい缶詰で少しでも気を紛らわしてもらえたら』という思いで缶詰づくりを急ぎました。
近年では原料魚の確保が難しくなり、看板商品のサバ缶も一時生産停止に。それでも「良い原料であれば産地にこだわらず使う」という柔軟な姿勢で、品質を保ちながら商品づくりを続けています。2024年春からは一部商品に二次元バーコードを導入し、産地情報をWebで確認できる仕組みもスタート。透明性と信頼性を高めています。

伝統と革新が共存する、髙木商店の挑戦

髙木商店では、魚の買付も担当者が自ら目利きし、納得のいく原料だけを使用しています。WebサイトやSNSでは、社員による缶詰レシピの発信も行い、缶詰の魅力を広めています。おいしい缶詰で“小さな幸せ”を感じてもらいたい。伝統と技術を大切にしながらも、時代に合わせた新しい挑戦を続ける髙木商店の姿勢は、これからも多くの人に愛され続けることでしょう。

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