志津川湾の恵みを
手間暇とこだわりを惜しまず多彩な商品に
株式会社ヤマウチ

創業75年を迎える「株式会社ヤマウチ」は、宮城県南三陸町で鮮魚店としてスタートし、今では水産加工の分野でも高い評価を受ける企業です。志津川湾を中心とした地元の海の恵みを活かし、保存料を極力使わず、素材本来の味を大切にした商品づくりを続けています。震災を乗り越えた経験と地域への深い愛情が、ヤマウチのものづくりの根底にあります。
職人の技と先進的な取り組みの商品展開
ヤマウチの商品は、麹や味噌を自家製で仕込み、無添加にこだわるなど、手間暇を惜しまない製法が特徴です。品目数は500以上にのぼり、その多くが社長のひらめきから生まれたもの。漬け丼の具や焼きウニ味噌など、時代の“0.5歩先”を行くアイデアが詰まった商品は、全国の品評会でも高く評価されています。インターネット店舗も2005年に開設するなど、先進的な取り組みも光ります。

地元とともに、次の一歩へ
震災後の復興市開催や商店街への出店など、ヤマウチは地域の再生にも大きく貢献してきました。若手社長・山内淳平さんは、板前としての経験と素材の目利きを活かし、地元の魚を使った新しい商品開発に挑戦中。「南三陸の魚をもっと多くの人に届けたい」という想いを胸に、これからも“おいしさ”と“地域の力”を未来へつなげていきます。
