究極の干物「灰干し」をはじめとする
高品質な商品にかける想い
株式会社兆星

江戸時代から続く銚子の老舗水産加工会社・株式会社兆星は、伝統と革新を融合させた高品質な水産加工品を提供しています。中でも注目すべきは、同社の看板商品である「灰干し」。その製法と味わいは、“究極の干物”と称されるほどのこだわりが詰まっています。
“灰干し”火山灰を活用した伝統製法による極上の干物
灰干しとは、火山灰の灰と灰の間に魚を挟み、余分な水分を取り除いて旨味だけを凝縮する昔ながらの製法です。魚が灰で汚れないように紙のセロハンで包み、良質な火山灰を取り寄せ、時間をかけて丁寧に乾燥させるなど、手間暇を惜しまない工程が特徴です。
この製法により、一般的な干物の半分ほどの塩分で、臭みが少なく、ふっくらとした柔らかな食感を実現。まさに、素材の味を最大限に引き出した逸品です。
多様な加工技術と品質へのこだわり
兆星では灰干しのほかにも、佃煮、焼き加工、レトルト製品など、幅広い加工技術を駆使して商品開発を行っています。2011年の東日本大震災では、工場にヒビが入るなどの被害を受けましたが、配送先の停電による納品不可など、流通面でも大きな課題に直面しました。
それでも、同社は品質第一の姿勢を貫き、銚子港で水揚げされる新鮮な原料を使用し続けています。原料魚種の水揚げ量減少などの困難にも負けず、消費者ニーズに応える新商品の開発に取り組み、新たな加工依頼にも対応しています。
近年では、新型コロナウイルスの影響により家庭での食事機会が増加。兆星では、家庭向け製品の注文増加に対応し、特に需要の高いレトルト商品の開発に注力しています。手軽で美味しく、保存性にも優れたレトルト製品は、忙しい現代の食卓にぴったりです。
伝統を守りながら、未来へつなぐ商品づくり
兆星は、江戸時代から続く歴史に甘んじることなく、時代の変化に柔軟に対応しながら、伝統の技術と品質を守り続けています。新しい設備機器の導入など、変化を恐れず挑戦を続ける姿勢が、商品づくりにも反映されています。
社名「兆星」には、「空に光る無数の星のように、たくさんの笑顔を輝かせたい」という思いが込められており、その理念はすべての商品に宿っています。お客様、従業員、取引先、そして地域の活性化へとつながる商品づくりを、これからも続けていきます。